2012年7月4日水曜日

6月23日 日本語教室 6月17日ジョセフお休み・・・。


617日のクラスは、残念ながら、ジョセフ君の体調不良によりお休みとなりました。今日は、念のため、さっそく前回の授業で教えた「おくれないで」という言葉を使って、メールをしたのですが、すごい渋滞にはまっている、と返事がきて、授業開始は15分遅れ…。

ハンパないフィリピンの渋滞には、私も確かによく予定を狂わされることがあります。フィリピン人同士のあいだであれば、この程度の遅れはまったく問題ないのですが、日本ではそうはいかない場面がたくさんあります。もし裁判でよい結果が出れば、ジョセフ君が日本に行く機会もあるでしょうから、そのためにも日本のマナーを守れるようになってほしいと思います。日本人はいつも早め早めに行動をするよ。次はもっと早く家を出てきなさい、と言いました。

授業の最初は、宿題に出していた漢字と、会話文の復習テスト。会話文は全部正解なのですが、漢字は半分くらいが不正解でした。ジョセフ君はカタカナもまだ完ぺきではありません。どうも文字を覚えるのが苦手なようですが、これは何回も繰り返して手を動かして覚えてもらうしかありません。日本でも小学生はみんななんども書いて覚えていることを話し、まちがえた字は30回ずつの書き取りをするように言いました。

今日は、「~時~分」「~月~日」「今週」「来週」「先週」「先月」「今月」「来月」「午前」「午後」といった時間を表す言葉を勉強しました。まだ声は小さくて、数字は指折り確かめながらですが、受け答えは前回よりも少しスムーズになったような気がします。ノートのとり方も自分で覚えやすいように工夫しているようです。

続いて「ここに~があります」「~がいます」という文のちがいを勉強しました。
「いる」と「ある」。日本人にとってはこの二つの使い分けは自然なことですが、英語もタガログ語も使い分けはありません。生き物と物とで、表現が異なることは理解したようですが、すぐには使い分けられないようで、「時計がいる」といったまちがいがありました。

新出漢字やカタカナの書き取りを少し多めに宿題に出しました。

6月9日 日本語教室 ジョセフからのメッセージ♪

今日は授業のなかで、支援者のみなさんにお礼のメッセージを書きました。

もともとの真面目な性格からか、時間をかけて言葉を探して書いていました。
それが、このメッセージです。

「日本から応援してくださる皆さんには、いつも言葉にならないくらい感謝をしています。私は、いまコンピューターショップで仕事をしながら、土曜日にマリガヤハウスで日本語の授業を受けています。仕事で疲れてしまったり、裁判の行方が気にかかったりして、日本語の勉強に集中できないこともあります。日本語の勉強は、私にとって簡単なものではなく、今の日本語の力では、今年12月の試験に合格できるかはまだわかりません。ですが、寄付をしてくださった皆さんのことを考えたり、マリガヤハウスで新しく日本から寄付を送ってくださる方や、励ましてくれる方がいることを聞くと、やる気がわいてきます。一生懸命勉強して、試験のために全力をつくします」

日本語の勉強に関しては、少し弱気なことを書いていたので、あれ~?と聞いてみると、裁判に対する不安な気持ちを話していました。今の裁判の経過だと、父親の家族は、自分のことを認めてくれていないようだ。自分には日本人の父親の子だと証拠を示せるものがない…と。

ジョセフ君が望んでいるのは、ただ、亡くなった父親の子どもとして認められること。普通であれば、父親から子どもとして認められるなんて、日本でもフィリピンでも当たり前のことです。ほかの子と同じスタートラインに立つために、苦労しなければならない彼の状況を思うと、かける言葉もないというのが率直な気持ちです。

でも、この裁判を通して、彼がたくさんの日本人から支えられていることも事実。裁判は、弁護士さんにお任せになりますが、自分で書いたメッセージの通り、今できる日本語の勉強に全力で取り組んでほしいと思います。

メッセージを書き終えたあと、まず「がんばって」という単語を教え、日本では頻繁に使われる言葉だと伝えました。ついでに「わすれないで」「おくれないで」という、授業でよく使いそうな言葉も教えました。

次に動詞のテストをしました。テストの前に「ちゃんと覚えてきた?」と聞くと、ジョセフ君は「ちょっと」と日本語で返事をしました。「なんでちょっとなのよ!」と怒りましたが、やってみると、一問を除いてあとはすべて正解でした。

続いて、前回覚えた会話の復習をしました。
質問に対して、やはり小さな声で自信なさげに答えるので、ひとつひとつのやりとりに時間はかかりますが、文の組み立てについては理解できているようです。

もっと自信を持てば、日本語力がグンと伸びるはず。うまくフォローをしていきたいと思います。

宿題 一から十までの漢字、月から日までの漢字の書き取りを宿題に出しました。

6月2日 日本語教室継続中!

マニラは短かった乾季が終わって、早くも台風が接近中。そのせいか、ジョセフ君は5分遅れての登場になりました。

「きょう」「でんしゃ」など、ねじれる音が入った言葉の書き取りを宿題に出していましたが、「や」「ゆ」「よ」を小さく書くと、ちがった発音になるということを忘れていたようで、発音の確認をしました。
動詞のテストは、17問中15問正解。まずまず合格というところです。今日は、また新しい動詞を10個提示しましたが、「これは前にやったことがある単語だ」と思い出していました。

単語の確認をしたあとは、覚えた動詞を使いながら、人と出かけるときのシチュエーションを想定した会話を練習しました。ここでジョセフ君から質問を受けて、はっとしました。

私は、下の二つの質問文をホワイトボードに書いていたのですが、

・なにが食べたいですか?
・コーヒーをのみませんか?

「『が』と『を』はどうやって使い分けるの?」という質問が出ました。助詞の使い分けの学習は、まだまだ先でいいだろうと思っていたので、自分のなかでちゃんと説明できるような準備をしておらず「『なにを食べたいですか?』とはいうけど、『コーヒーがのみませんか?』とはいわないねぇ…」と、答えにならないような答えしかできません。

後日、日本語教師の友人に聞くと、

・「が」の場合はいろいろある選択肢のなかで特にそれ、という話者の意思が感じられてかなり限定的
・「を」の場合は動作自体に目的がある

というちがいがあることを説明できればよいということですが、教授法としては、まずは「を」か「が」か、どちらかに絞って教えるべきだということです。

ジョセフ君のお尻を叩くだけでなく、教える側ももっとレベルアップしなければ!と痛感する授業となりました。

最初の授業のときには、ちょっとおぼつかなかったひらがなの読み方も、今回の授業ではスムーズに読めるようになっていたので、より中身の濃い授業をしていきたいと思います。

カタカナの書き取りと設問、動詞を覚えることを宿題にしました。