2012年9月27日木曜日

日本語教室 9月1日


今日の授業も、午前中は基本的なひらがな、カタカナの勉強、午後は問題を解いたりして、実践的な演習をしました。

午前中は、ひらがな・カタカナを完璧に書けるように練習しています。前回までは、どちらも書き順がわからないようで、違った書き順をしていましたが、宿題で書き順の練習をするように言ったところ、書き順がやっとわかってきたようでした。

 ひらがな・カタカナの勉強をするために、左の写真のような、表にひらがな・カタカナが書いてあり、裏にローマ字が書いてある、フラッシュカードを使っています。今回は、ひらがなとカタカナの一致を確かめるために、ひらがな・カタカナのカードをバラバラにして、同じものを当てるゲームをしました。

 基本的なことを学んだあとは、単語の練習をしました。少しでも単語を覚えてもらえるように、私たちインターン生は授業ごとにパワーポイントを使い、絵と一緒に単語を覚えてもらい、それを右の写真のような単語練習シートで書く練習をしてもらっています。今回の宿題でも、このシートを出したので、次回のテストで満点を取ってもらいたいです。

 午後の授業では、ジョセフ君は初めて日本語能力試験の模擬の問題を解きました。やはり、彼の今の状態では難しいらしく、少し危機感を感じていたようでした。今日は、まずは問題文を把握するところから始めました。問題文の意味を理解するもの難しいため、その意味を説明しました。

問題を解いた後、作文の練習もしました。例えば、「今日は雨です。しかし、出かけます。」といったものです。英語でbutを表す日本語の単語は、「しかし」、「でも」など複数あり、その使わけに苦労していました。今後は、日本語能力試験の問題を解いてもらいながら、少し長い文章にも慣れてもらいたいです。

 次回からは、もっと問題を解いてもらい、問題のパターンや解き方を学んでもらいたいと思います。

日本語教室 8月25日


マリガヤハウスのインターンシップに参加している、大場しなの、吉岡恵、白井慎一郎が、825日から10月の始め頃まで、ジョセフ君に日本語を教えることになりました。5月からボランティアでジョセフの授業を担当している野口和恵さんにアドバイスを頂きながら、午前の授業を大場、午後の授業を吉岡、サポートを白井が行うという形で授業を運営していきます。

それでは、午前と午後の授業について紹介します。

午前の授業では、ひらがな・カタカナなどの文字と日本の文化を理解することを目指しています。ジョセフ君は、大体のひらがなは形と音を一致させること、書くことができます。ただ、タガログ語の音にないZの行(ざじずぜぞ)やしゃしゅしょなど、小さな文字がつくひらがなは難しそうにしていました。有意義な授業を行うことで、ぜひ文字や文化の習得をサポートしたいです。

午後の授業では、会話を通して日本語表現を身に付けることを目指しています。ジョセフ君は、基礎的な語彙や表現は学習していますが、それらを使って会話をすることができません。積極的に日本語で会話をすることで、日本語能力試験の問題を解く力を身に付けるためのサポートをしたいです。

私たちが授業を行う期間は短いですが、できる限りジョセフ君の力になりたいと思っています。

2012年7月4日水曜日

6月23日 日本語教室 6月17日ジョセフお休み・・・。


617日のクラスは、残念ながら、ジョセフ君の体調不良によりお休みとなりました。今日は、念のため、さっそく前回の授業で教えた「おくれないで」という言葉を使って、メールをしたのですが、すごい渋滞にはまっている、と返事がきて、授業開始は15分遅れ…。

ハンパないフィリピンの渋滞には、私も確かによく予定を狂わされることがあります。フィリピン人同士のあいだであれば、この程度の遅れはまったく問題ないのですが、日本ではそうはいかない場面がたくさんあります。もし裁判でよい結果が出れば、ジョセフ君が日本に行く機会もあるでしょうから、そのためにも日本のマナーを守れるようになってほしいと思います。日本人はいつも早め早めに行動をするよ。次はもっと早く家を出てきなさい、と言いました。

授業の最初は、宿題に出していた漢字と、会話文の復習テスト。会話文は全部正解なのですが、漢字は半分くらいが不正解でした。ジョセフ君はカタカナもまだ完ぺきではありません。どうも文字を覚えるのが苦手なようですが、これは何回も繰り返して手を動かして覚えてもらうしかありません。日本でも小学生はみんななんども書いて覚えていることを話し、まちがえた字は30回ずつの書き取りをするように言いました。

今日は、「~時~分」「~月~日」「今週」「来週」「先週」「先月」「今月」「来月」「午前」「午後」といった時間を表す言葉を勉強しました。まだ声は小さくて、数字は指折り確かめながらですが、受け答えは前回よりも少しスムーズになったような気がします。ノートのとり方も自分で覚えやすいように工夫しているようです。

続いて「ここに~があります」「~がいます」という文のちがいを勉強しました。
「いる」と「ある」。日本人にとってはこの二つの使い分けは自然なことですが、英語もタガログ語も使い分けはありません。生き物と物とで、表現が異なることは理解したようですが、すぐには使い分けられないようで、「時計がいる」といったまちがいがありました。

新出漢字やカタカナの書き取りを少し多めに宿題に出しました。

6月9日 日本語教室 ジョセフからのメッセージ♪

今日は授業のなかで、支援者のみなさんにお礼のメッセージを書きました。

もともとの真面目な性格からか、時間をかけて言葉を探して書いていました。
それが、このメッセージです。

「日本から応援してくださる皆さんには、いつも言葉にならないくらい感謝をしています。私は、いまコンピューターショップで仕事をしながら、土曜日にマリガヤハウスで日本語の授業を受けています。仕事で疲れてしまったり、裁判の行方が気にかかったりして、日本語の勉強に集中できないこともあります。日本語の勉強は、私にとって簡単なものではなく、今の日本語の力では、今年12月の試験に合格できるかはまだわかりません。ですが、寄付をしてくださった皆さんのことを考えたり、マリガヤハウスで新しく日本から寄付を送ってくださる方や、励ましてくれる方がいることを聞くと、やる気がわいてきます。一生懸命勉強して、試験のために全力をつくします」

日本語の勉強に関しては、少し弱気なことを書いていたので、あれ~?と聞いてみると、裁判に対する不安な気持ちを話していました。今の裁判の経過だと、父親の家族は、自分のことを認めてくれていないようだ。自分には日本人の父親の子だと証拠を示せるものがない…と。

ジョセフ君が望んでいるのは、ただ、亡くなった父親の子どもとして認められること。普通であれば、父親から子どもとして認められるなんて、日本でもフィリピンでも当たり前のことです。ほかの子と同じスタートラインに立つために、苦労しなければならない彼の状況を思うと、かける言葉もないというのが率直な気持ちです。

でも、この裁判を通して、彼がたくさんの日本人から支えられていることも事実。裁判は、弁護士さんにお任せになりますが、自分で書いたメッセージの通り、今できる日本語の勉強に全力で取り組んでほしいと思います。

メッセージを書き終えたあと、まず「がんばって」という単語を教え、日本では頻繁に使われる言葉だと伝えました。ついでに「わすれないで」「おくれないで」という、授業でよく使いそうな言葉も教えました。

次に動詞のテストをしました。テストの前に「ちゃんと覚えてきた?」と聞くと、ジョセフ君は「ちょっと」と日本語で返事をしました。「なんでちょっとなのよ!」と怒りましたが、やってみると、一問を除いてあとはすべて正解でした。

続いて、前回覚えた会話の復習をしました。
質問に対して、やはり小さな声で自信なさげに答えるので、ひとつひとつのやりとりに時間はかかりますが、文の組み立てについては理解できているようです。

もっと自信を持てば、日本語力がグンと伸びるはず。うまくフォローをしていきたいと思います。

宿題 一から十までの漢字、月から日までの漢字の書き取りを宿題に出しました。

6月2日 日本語教室継続中!

マニラは短かった乾季が終わって、早くも台風が接近中。そのせいか、ジョセフ君は5分遅れての登場になりました。

「きょう」「でんしゃ」など、ねじれる音が入った言葉の書き取りを宿題に出していましたが、「や」「ゆ」「よ」を小さく書くと、ちがった発音になるということを忘れていたようで、発音の確認をしました。
動詞のテストは、17問中15問正解。まずまず合格というところです。今日は、また新しい動詞を10個提示しましたが、「これは前にやったことがある単語だ」と思い出していました。

単語の確認をしたあとは、覚えた動詞を使いながら、人と出かけるときのシチュエーションを想定した会話を練習しました。ここでジョセフ君から質問を受けて、はっとしました。

私は、下の二つの質問文をホワイトボードに書いていたのですが、

・なにが食べたいですか?
・コーヒーをのみませんか?

「『が』と『を』はどうやって使い分けるの?」という質問が出ました。助詞の使い分けの学習は、まだまだ先でいいだろうと思っていたので、自分のなかでちゃんと説明できるような準備をしておらず「『なにを食べたいですか?』とはいうけど、『コーヒーがのみませんか?』とはいわないねぇ…」と、答えにならないような答えしかできません。

後日、日本語教師の友人に聞くと、

・「が」の場合はいろいろある選択肢のなかで特にそれ、という話者の意思が感じられてかなり限定的
・「を」の場合は動作自体に目的がある

というちがいがあることを説明できればよいということですが、教授法としては、まずは「を」か「が」か、どちらかに絞って教えるべきだということです。

ジョセフ君のお尻を叩くだけでなく、教える側ももっとレベルアップしなければ!と痛感する授業となりました。

最初の授業のときには、ちょっとおぼつかなかったひらがなの読み方も、今回の授業ではスムーズに読めるようになっていたので、より中身の濃い授業をしていきたいと思います。

カタカナの書き取りと設問、動詞を覚えることを宿題にしました。

2012年6月9日土曜日

2012年5月26日 日本語教室報告♪


前回、ひらがなの読み書きが不安だったので、ひらがなの練習の宿題を出しました。それをチェックしたうえで、前回と同じ物の名前を書くテストをしたところ、9割正解でした。
本当はパーフェクトだとよかったのですが、「か」と「や」など、形が似ている文字のかき分けにまだ若干混乱しているようで、これは次までの課題としました。

次に、前回学習した会話文を復習しながら、新しい文も学習しましたが、自分から積極的にノートをとって、質問もしてくれました。前に習った文型と新しく覚えた動詞を、自分で応用して答えようとすることもありました。

ただ、前回に続いて気になったのが、日本語を話すときの声が小さいことと、間違えたときや、わからないときに「Sorry」と言っていたことです。とくに文の終わりになるほど、声が小さくなってしまうため、「~です」という肯定文と「~ではありません」という否定文の使い分けができているか、聞き取れないことがありました。

 私自身のことになりますが、私は1年前、ほとんどタガログ語を話せなかったのが、いまフィリピン人とタガログ語中心で会話をするようになっています。何とかここまで話せるようになったのは、まちがえても気にせずタガログ語を話そうとしたこと、それを周りが許容してくれたことが大きかったと思います。その経験からジョセフ君にも、間違えることを悪いと思わずに、まず大きな声で日本語を話してほしいと伝えました。


最後に動詞を20個覚える課題を出しました。これは次回テストをする予定です。動詞を覚えられれば、話せる会話の範囲も広がるでしょう。ジョセフ君と日本語でいろいろ話せるようになることを楽しみにしています。

2012年5月19日 日本語教室再開!

皆様、こんにちわ!マリガヤハウスの河野尚子です。
ずっとジョセフくんの日本語教室を担当してくれていたマリガヤハウスインターンの学生さん達が帰国してしまい、授業がストップしていましたが、5月から新しいボランティアさんが授業担当をしてくれるようになりました!2012年12月の日本語検定試験はもう直ぐです。ジョセフくんの頑張りをぜひ見てやってください。


519

インターンの皆さんから引き継いで初めてのジョセフ君の日本語教室となりました。これまでのインターンの方々の記録があったおかげで、おおよその授業レベルを想定して、準備を進めることができました。

ただ、インターンの皆さんが帰ったあと、ジョセフ君は、ちょっと勉強をさぼってしまったようです。最初にひらがなで物の名前を書くテストをしたのですが、正答率は3分の2くらいでした。次に自己紹介をかねて、「わたしは~です」「~が好きです」「~歳です」「~がしたいです」という文を練習しました。勉強した記憶はあっても、どんなふうに答えればいいのか「忘れちゃった」ということが結構ありました。

日本語能力試験4級合格のためには、これからの半年間は、少しスパルタで進めていく必要がありそうです。

ただ、お父さんが日本人でありながら、まだ日本を見たことがなく、現実的な日本の生活をイメージしにくいジョセフ君にとって、日本語学習のモチベーションを維持するのは、難しいのかもしれません。

今後の授業では、日本の文化や生活の様子についても話すなど、その動機づけの部分も含めて、サポートしていければと思っています。